先日、KIWIのパレードグロスを用いてハイシャインを行ったが、このパレードグロスが入手しづらい。
にもかかわらず、ハイシャインの手順を載せてしまった。
そこで、今回と次回で合わせて、容易に入手する事ができるサフィールのビーズポリッシュワックスを用いて再度レッドウィング8160にハイシャイン(鏡面磨き)をしてみたい。8160はガラスレザーのプレーントゥのため比較的ハイシャインがしやすいが、手順はレッドウィングに限られずビジネスシューズ等にも同様に用いる事ができる。
もちろん、875に8165等他のレッドウィングも同じである。
結論を言うと、サフィールのビーズワックスポリッシュは簡単に鏡面磨きが出来るおすすめのポリッシュである。
今回は、そんなサフィールのビーズワックスポリッシュに関するイントロダクションである。
シューポリッシュについて理解する
ポリッシュを用いるために
紳士靴(ここではビジネスシューズを想定している)では、ツヤを出すためにポリッシュを用いる事が多い。
まず、紳士靴の汚れを落とし、乳化性の保革効果のあるクリームやワックスを入れ、その後ポリッシュを付けて磨くのだ。
つまり、基本的にはポリッシュを付けて磨く事は、お化粧を付けて靴を光らせる事であり、お化粧(ポリッシュ)を付ける前に汚れを落とし、革に栄養分を与えた上でこれを付ける必要がある。
紳士靴においては先の乳化性のクリーム等であり、オイルタンドのレッドウィングではミンクオイルやレザードレッシング等が保革効果のあるクリーム、オイルに該当する。このミンクオイル等を付けたレッドウィングをブラシなどで磨いても味わいのある自然なツヤは出るが、ツヤの輝きではポリッシュにはかなわない。
特にハイシャインと呼ばれる鏡面磨きは、ポリッシュを用いないと実現するのは難しい。なお、875等のオイルタンドにも当初よりシュークリームを用いて磨き紳士靴のようなツヤを出すのも面白いと思う。
レッドウィングにハイシャインはナンセンスか
そもそも、ワークブーツにルーツを持つレッドウィングにハイシャインをする事自体ナンセンスかもしれないが、ベックマンやクラシックワークにもハイシャインをしたいというニーズはあると思っている(私がしたい)。
そこで、今回と次回でサフィールのビーズワックスを用いて、8160 にハイシャインフィニッシュを施す。例のごとく、一回にすると大層な分量になってしまったからだ。
前回の、「レッドウィング9874を光らせる ポリッシュを使ってのツヤ出し 」では記載する事を忘れてしまったが、先のようにポリッシュを使うツヤ出しはお化粧であると考えて欲しい。過度に心配することはないが、ポリッシュを付ける事自体レザーに負担がかかるので、ポリッシュをするだけではなく、ポリッシュを落とすクリーナーも事前に用意した上で、挑戦される方は試して欲しい。
サフィールのビーズワックスポリッシュ
今回用意したのは、サフィールのビーズワックスポリッシュ。
メーカーによりポリッシュの定義が異なるが、このビーズワックスポリッシュはカルバナワックスを含むビーズワックスべースのクリームである。そのため、保革効果を持っているポリッシュでもある。つまり、一度で、保革とポリッシュが出来る美味しいワックスなのである。
私自身、ポリッシュは早期にKIWIのパレードグロスに出会ってからこればかり使っているので、試した物はこのサフィールのビーズポリッシュワックスを含めて3種類のみである。
ベーシックラインには全9種のポリッシュ
ベーシックラインたる青のサフィールのポリッシュにはブラックにダークブラウン等9色のカラーがある。そのうち、今回用意したのは、 サフィール ビーズワックス ポリッシュのニュートラル(無色)。
これは、当8160しかり、875や9874等複数のレッドウィングに使ってみたかったからだ。
なお、ポリッシュを付ける事により補色の効果や微妙な色の加減を楽しみたいと言う方は好みのカラーのポリッシュを使われる。例えば私も、ブラックの9874専用に使いたいというならばブラックのビーズワックス ポリッシュを選択する。
使用は換気のいい場所で
このポリッシュも有機溶剤が含まれていることから強いにおいがする。
使用の際は是非、換気の良い場所で使いたい。
お手入れの手順は今まで通り
まずは、いつものようにシューレース(靴ひも)を外し、ブラッシングをして全体の汚れをざっと落とす。次に、ウエスとクリーナーを用いて、汚れに、古いクリームやポリッシュ等を除去する。
この後、直ぐに保革効果のあるオイルやクリームを塗ってもいいが、気持ち的にクリーナーの水気がなくなった後にオイルを入れるようにしている。
なお、ハイシャインを施される方は、是非ポリッシュだけではなくクリーナーを使用して欲しい。
ポリッシュというお化粧を施した後には、ある程度強力な汚れ落としが必要になるからだ。
ポリッシュを付けてハイシャインを施す
上記の一般的なお手入れの後には、ポリッシュを付けてハイシャインを施す。
ハイシャインに用いる道具
ハイシャインに用いるのは、お持ちの靴に、①.サフィールのビーズポリッシュワックス、②.ウエスに③.水の入った容器だ。
ウエスは指に巻いて使うので、包帯状の物を用意すると使いやすい。
また水の入った容器だが、ご家庭にある物だと紙コップで代用するのが使いやすいと思う。
ハンドラップと言って、少量ずつウエスを濡らす事の出来るアイテムもあるが、紙コップがあれば充分だと思う。
なお、前述の記事でも同様の手順を書いているが、次回、再度記載する。
まとめ
今回はサフィール ビーズワックス ポリッシュを用いて8160鏡面磨きをするためのイントロダクションに関する内容でした。
- サフィール ビーズワックス ポリッシュは全9色で、容易に入手する事ができる
- 使用は換気の良い場所で
- 使用後は、クリーナーを用いてポリッシュを落として欲しい
ミンクオイルや、レザーコンディショナー等とは異なり慣れると簡単にツヤが出せるハイシャインフィニッシュ。慣れるまでは少々コツが必要ですが、紳士靴に、お好きなブーツ等使えるテクニック。
そんなハイシャインに、サフィール ビーズワックス ポリッシュがなかなか使えます。
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