GWに、ここ最近使用していなかったグレゴリーのダッフルバッグのお手入れをした。
中身のニオイと状態をざっと確認し、裏返して陰干しをしておいた。加水分解(コーティングの劣化)は起こしていないが用心に越した事はない。
そんな今回は普段なかなか見る事のないであろう「エイ&エフさんのグレゴリーの保管とお手入れ」と「私のグレゴリーの保管とお手入れ」を比較してみた。
グレゴリーの保管方法について
エイ&エフオンラインストアより引用(以下、全ての引用が同様)
【保管方法について】
ご使用後は汚れをとっていただき、濡れてしまった場合は必ず陰干しでよく乾かしてください。そのうえで、日陰で湿度温度の低い、通気性の良い所で保管してください。このとき、型崩れしないよう、紙(新聞紙など)をパック内に程よく詰め、型を整えておくことも大切です。ナイロンパック内側の撥水コーティングは素剤の性質上、使用頻度や年数、そして様々な自然条件により経年劣化し、剥離したり、臭いが出たりする場合があります。天然皮革部分は色落ちの危険性がありますので特にご注意ください。
私の場合
使用後の理想は、汚れを取って保管する事だが、なかなか汚れをとる事まではしていないのが現実である。
但し、通気性の良いところに保管するようにしている。引き出しの中とか、クローゼットの中に長年収納するという事はしていない。また、稀ではあるが陰干しもするようにはしている。
普通に使用しているならば、保管に関しては特に問題がないと思う。使用しておらず、長期保管の場合には少し注意が必要だ。
グレゴリーの汚れに対するお手入れ
【お手入れ方法について】
丸洗いは、素材を傷める要因となりますので、なるべく避けてください。 洗濯機や乾燥機の使用は避け、手でメンテナンスしていただくと、型崩れや劣化を抑えることができます。 また、パックにダメージを負わせる可能性がありますので、洗剤や溶剤類のご使用はお控え下さい。
[一般的な汚れの場合]
汚れた箇所を、濃度を薄めた中性の液体石鹸を使って布やスポンジで拭き取ります。 その後、水を含ませた布やスポンジで石鹸分をしっかり取り除いたうえで、水分をできる限り拭き取ります。
[頑固な汚れやシミの場合]
濃度を薄めた中性の液体石鹸に浸した後にナイロン素材のブラシで優しく擦り落として下さい。 しかし必要以上のクリーニングはコーティングにダメージを負わせる可能性がありますので、お止め下さい。 その後、水を含ませた布やスポンジで石鹸分をしっかり取り除いたうえで、水分をできる限り拭き取ります。
私の場合
原則、丸洗いは推奨されていない。
洗剤や溶剤類の使用も同様である。洗うのであれば、手洗い及び部分的な拭き取り等が望ましい。
しかし、私は液体石けんを使い洗濯機に入れて洗ってしまう。もっとも、洗濯ネットに入れ、型崩れしないよう洗濯機にセットしている。
使用する液体石けんも蛍光増白剤等の入っていないものだ。これで今まで特段、コーティングの剥がれやダメージを感じたことはない。但し、あくまでも原則は手洗いであり、洗濯機で洗う事は推奨されていない。
洗うとコーティングの剥離や、カラーの色あせ等が起きる可能性も高いので要注意である。
乾燥も陰干し
[乾燥について]
すべてのジッパーを開いて裏返した状態で、風通しの良い所で必ず陰干しし、完全に乾かします。 完全に乾燥させていない状態で保管されますと、カビや錆びの原因になりますので、ご注意ください。
※コーティングにダメージを負わせる可能性があるので、乾燥機やドライヤーの使用は避けて下さい。直射日光での乾燥も避けていただけると、より長く商品の品質を保つことが出来ます。
私の場合
水洗いした場合も、私は陰干しをしている。
そもそも、グレゴリーを丸洗いする場合には必ず天気を選んで行う。 直射日光に当てる事は洋服等でも同じだが、色あせや日ヤケの主たる原因となる。
天気のいい日に陰干しをしながら、じっくりと水気をとる。確かに晴れている事も大事だが風の強い日に乾かした方が乾燥時間は短い。
それでもデイパックやデイ&ハーフ規模のグレゴリーを洗うと、全体が乾燥するまでにはそれなりの時間がかかる。
それでもグレゴリーが加水分解を起こしたら
ケアをしていても加水分解(コーティングの劣化)を起こす事がある。
グレゴリーだけに起こるわけではないが、グレゴリーの寿命と捉え、新しいバックに移行するのもひとつの手である。しかし、デザイン等が気に入り、コーティングの劣化やニオイはあるものの、まだまだ使えるのも事実である。
処分前の最終手段として
私は、そんな時は思い切ってコーディングを剥がしてしまう。
コーティング剥離剤を探したが、うまいものが見つからなかった。その結果、独自の方法として、洗濯機に入れて(内側を表にして洗濯ネットに入れる)数回程洗濯機を回す。
“一回洗っては乾燥させ、ニオイを確認し、ダメだったらもう一度”といった具合である。
加水分解が生じているような状態は、荷物を入れるとコーティングの剥がれカスが荷物に付着してしまうような状態である。私の場合、数回程度丸洗いを繰り返した結果、コーティングと共にニオイは落ちた。
もちろん、コーティングは落ちてしまうので防水機能は期待できない。捨てる(処分)前の最終手段としてやってみる価値はあるのではないだろうか。
クドいが、丸洗いは推奨されている方法ではないのであくまでも自己責任で。
あとがき
今回は、グレゴリーの保管、お手入れについて考えてみた。
特に、夏場に背負うバックパックはその後の衛生面が気になる。ファブリーズを吹きかけ陰干しをするというのも頷けるが、染み込んだ汗に汚れは除去出来ない。
そんな時、私は液体石けんを使って、洗濯機で洗ってしまう。
そもそも、手洗いでやさしく洗うのならば、液体石けんを使っても然程問題はないと思う。むしろ、液体石けんを使うとすすぎが大変。手洗いにより汚れは落ちるが、それなりに手間はかかるのもまた事実である。
こんなに書いていてアレですが、まずはオフィシャルに準拠したお手入れと保管をお願いします。
参照
P.S.今度丸洗いもアップします
追記
洗剤を使い洗う場合には、ニクワックスのテックウォッシュがなかなか使えます。
コメント
今週もお疲れ様でした。
Depwingさんがこちらでアップなさったやり方を参考に、先週末ついにザッパーンと丸洗い、サラッと陰干ししました。出来は、というと…。やっぱり難しいですね。1回の丸洗い(30分程度、ぬるま湯)では劣化したコーティング剤は取れませんでした。
デイ・ハーフとダッフルを洗ったのですが、デイハーフのコーティング剤がしつこくこびりついていて、匂いもまだまだきつめです。劣化したコーティング剤がボロボロ出てきます。ダッフルのほうはかなりいい感じで、匂い・コーティング剤とも大分取れました。
この作業を繰り返したほうがいい、とのことでしたが、洗い作業を連続して行ったほうがいいのでしょうか?それとも洗濯→陰干し→(だめなら)洗濯→陰干し…とローテーションで行ったほうがいいのでしょうか?お忙しいところ恐縮ですが、何か他に気を付けなければいけないことなども、もしあれば合わせてご教授頂ければ幸いです。
僕も春夏に向けて、ちょこちょこアイテムを追加し始めましたよ。ジャックパーセルの紺スウェード、リーバイス501XXのリジット(米国で普通に流通してる安いやつです)、リバースウィーブの古着スウェットなどなど、正直振り返ってみるとDepwingさんチョイスにかなり影響されたラインナップです(いや、真似しているわけではないのですが…。お許し下さい 汗)。
ゆっくり休んで、来週への英気を養ってください!
ほりうちさん
お疲れさまです☆
ネイビースウェードのジャックパーセルを足元にリーバイスのリジットデニム、そしてUSEDのリバースウィーブ。かっこいいです!!僕が真似させてください(笑)あの頃、着て穿いていたモノには普遍的なモノが多いですよね。春はやっぱりジャックパーセルがしっくりきます♪
グレゴリーのコーティング剤、しっかりと接着してあるので、一度の丸洗いで剥離するのはなかなか難しいですよね。
物理的にタワシで擦り、洗濯機で丸洗いを複数回繰り返し、その結果コーティングを剥離する事ができましたが、本来はなるべくバックの生地を痛めない溶剤を使ってスルスル〜とコーティングを剥離したかったんです。
すると、なんとRYEMASHさんが溶剤を使ってコーティングを剥離する方法を見つけてくださったのです。
参考・引用元
RYEMASHの日記 – 加水分解!!!
溶剤を使った後にウエス等で擦るので、そこまでスルスル〜とはいかないにしても洞察、セレクト、知識等全幅の信頼を置くRYEMASHさんの記事には説得力があり、僕も挑戦し、ブログにもアップしたいと思っています(本来は、この週末にチャレンジしアップしたかったんですが、どうも天気が悪くまだ実施できていません。)。
シャープシューター等加水分解にも効果が高いとされるアルカリ性を中心とした溶剤でのコーティングの剥離、試してみる価値はあると思います。
逆に、洗濯機で丸洗いをする場合は、洗っては臭いや剥離の常態を確認し、一度は陰干しをしましたが、その後は続けて洗っていました(コーティングの面が表になるように裏返してから洗濯ネットに入れていました)。
コーティングが劣化している場合、洗濯後には剥がれカスがたくさん出ますが、剥がれている証拠でもあるので、辛抱強く洗濯機を回していましたよ。
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